保存と活用
スキャナーのOCRと検索可能PDF:本体仕様とソフト・サービスを分けて考える
OCRは主にアプリ側の機能です。本体で確認すべき読み取り条件と、ソフト・有料サービスで確認すべき点を分けます。
OCRはスキャナー本体ではなくソフトの機能
OCR(文字認識)は、読み取った画像から文字を取り出してテキスト付きPDFなどにする処理で、多くの場合スキャナーに付属・対応するアプリ側で行います。そのため、同じスキャナーでも使うアプリや契約するサービスによってできることが変わります。
たとえばPFUは、スキャン時に検索可能なPDFにしておけば大量のデータから検索で探せると案内しており、さらに有料のクラウドサービス「ScanSnap Cloud+」と組み合わせた「ScanSnap AI」で、手書き文字のOCRやファイル名の自動生成などが使えるとしています。どの機能が無料で、どれが有料サービスの対象かは、提供元の公式情報で確認してください。
電子帳簿保存法の検索要件との関係
国税庁のリーフレットでは、スキャナ保存の要件として「取引年月日・取引金額・取引先」で検索できることが挙げられています。OCRで読み取った日付や金額を検索項目に使う場合も、読み取り結果が正しいかの確認は必要です。検索要件を満たすかどうかは、保存に使うシステム全体で判断します(詳しくは電子帳簿保存法のスキャナ保存とスキャナーの選び方)。
OCRの精度に関わる読み取り条件
- 解像度:公称速度は解像度で変わるため、OCRに必要な解像度で作業時間を見積もります(作業時間の見積もり方)。
- 原稿の傾き・重送:ADF機の重送検知の方式(超音波・長さ検知など)は仕様表や公式資料に記載されています。PFUはiX2500が超音波センサー、iX1300が原稿の長さによる検知と説明しています。
- 本・冊子:非接触のScanSnap SV600では、ページの湾曲を補正するブック補正がScanSnap Homeに用意されています。
相談先・申込先の選び方
OCRや自動仕分けを業務システムと連携させたい場合は、スキャナーメーカーのソフトウェア情報(対応OS・連携先)と、連携先サービスの提供元の両方に確認します。有料サービスは料金・契約期間・データの保存場所を申込前に確認してください。
自分の条件で機種を絞る
方式・無線・メーカーで絞り込み、2機種を同じ項目で比較できます。
機種を絞り込む作業時間を計算する関連記事
出典と確認範囲
- PFU「ScanSnap全機種の特長と選び方」仕様と価格一覧表
確認日 2026-10-12 - 国税庁リーフレット「はじめませんか、書類のスキャナ保存」(令和5年7月)
確認日 2026-10-12
記事は公表資料の読み方を整理したもので、個別の判断や結果を保証するものではありません。
数字が同じでも、使う条件は別に確認しよう。