電子帳簿保存法のスキャナ保存とスキャナーの選び方:200dpi・カラーの確認点
国税庁が示すスキャナ保存の読み取り要件(200dpi相当以上・24ビットカラー)と、機器以外で必要な要件を分けて整理します。
スキャナ保存で求められる読み取り条件
国税庁のリーフレット「はじめませんか、書類のスキャナ保存」では、紙で受け取ったり作成したりした国税関係書類をスキャナで読み取って保存する場合の要件として、次の読み取り条件が示されています。
- 解像度:200dpi相当以上で読み取ること
- 階調:赤・緑・青それぞれ256階調以上(24ビットカラー)で読み取ること
資金や物の流れに直結・連動しない一般書類は、グレースケールでの読み取りも認められると案内されています。どの書類がどちらに当たるかは、国税庁の一問一答で確認してください。
スキャナーの仕様で見るのは「200dpi・カラー」での速度
当DBの収録機は、いずれも200dpi(または200dpiを含む範囲)の条件で公称速度が示されています。比較で注意したいのは、速度の公称値がどの解像度・カラーモードの条件かです。当DBの収録機では、メーカーごとに次のように条件が書かれています。
| 機種 | 公称速度(メーカー表記の条件) | 最大原稿サイズ |
|---|---|---|
| ScanSnap iX2500 | 両面 45枚・90面/分(A4カラー200dpi) | A4(二つ折り、または別売のA3キャリアシートでA3可) |
| ScanSnap iX1300 | Uターン:両面 30枚・60面/分/リターン:両面 5秒/枚(A4カラー200dpi) | 二つ折り、または別売のA3キャリアシートでA3可(PFU比較表の表記) |
| Brother ADS-1800W | 片面 約30枚/分・両面 約60面/分(A4縦、150〜300dpi) | 幅215.9×長さ355.6mm(長尺は片面1枚ずつで5,000mmまで) |
| エプソン DS-C480W | 片面 30枚/分・両面 60面/分(A4、200/300dpi) | A4、リーガル、長尺紙(215.9×5,588mm)、A3/B4(二つ折り) |
| エプソン DS-790WN | 片面 45枚/分・両面 90面/分(A4、200dpi) | A4、リーガル、長尺紙(215.9×6,096mm)、A3/B4(キャリアシート使用時) |
| キヤノン imageFORMULA DR-C350 | 片面 50枚/分・両面 100面/分(A4、カラー200dpi) | 幅50〜216mm×長さ54〜356mm(長尺モード時 最大6,096mm) |
| キヤノン imageFORMULA DR-M260 | 片面 60枚/分・両面 120面/分(A4縦、カラー200dpi) | 幅50〜216mm×長さ54〜356mm(長尺モード時 最大5,588mm) |
たとえばキヤノン DR-C225W IIはカラー200dpiで片面25枚/分ですが、カラー300dpiでは片面15枚/分です。保存要件の200dpiで運用する前提なら、200dpiの値で作業時間を見積もれます。
機器だけでは満たせない要件
リーフレットでは、読み取り条件のほかに次のような要件が並んでいます。これらはスキャナー本体ではなく、保存するシステムや社内の運用で満たすものです。
- 入力期間:受領後おおむね7営業日以内、または事務処理規程を定めている場合は業務の処理サイクル(最長2か月)を経過した後おおむね7営業日以内に入力
- タイムスタンプ:入力期間内に、総務大臣が認定する業務に係るタイムスタンプを付す(入力期間内に入力したことを確認できる場合はこれに代えられると案内)
- 訂正・削除の履歴が残るか、訂正・削除ができないシステム(ヴァージョン管理)
- 14インチ以上のカラーディスプレイ・カラープリンタ・操作説明書の備付け
- 取引年月日・取引金額・取引先で検索できること(税務職員のダウンロードの求めに応じる場合は範囲指定・組合せ条件は不要)
スキャナーに付属するアプリやクラウド保存機能が、これらの要件にどこまで対応しているかは製品ごとに異なります。保存に使う会計ソフト・文書管理サービスの対応状況を、各提供元の公式情報で確認してください。
相談先・申込先の選び方
自社の書類がスキャナ保存の対象になるか、入力期間や事務処理規程をどう定めるかは、国税庁の特設ページ・一問一答を確認したうえで、所轄の税務署または税理士に相談してください。本記事は国税庁資料の概要の紹介で、個別の税務判断を示すものではありません。スキャナー本体の仕様はメーカーの窓口、保存システムの要件対応は提供元に確認します。
自分の条件で機種を絞る
方式・無線・メーカーで絞り込み、2機種を同じ項目で比較できます。
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出典と確認範囲
- 国税庁リーフレット「はじめませんか、書類のスキャナ保存」(令和5年7月)
確認日 2026-10-12 - 国税庁「スキャナ保存」制度別特設ページ
確認日 2026-10-12 - 国税庁「電子帳簿保存法一問一答【スキャナ保存関係】」
確認日 2026-10-12 - PFU(リコーグループ)「ScanSnap全機種の特長と選び方」仕様と価格一覧表
確認日 2026-10-12 - ブラザー工業 ADS-1800W 仕様
確認日 2026-10-12 - エプソン DS-C480W/DS-C420W 仕様
確認日 2026-10-12 - エプソン DS-790WN 仕様
確認日 2026-10-12 - キヤノンMJ imageFORMULA DR-C350 仕様
確認日 2026-10-12 - キヤノンMJ imageFORMULA DR-M260 仕様
確認日 2026-10-12 - キヤノンMJ imageFORMULA DR-C225W II/DR-C225 II 仕様
確認日 2026-10-12
制度の内容は改正されることがあります。最新の要件は国税庁の公表資料で確認し、個別の判断は税務署・税理士に相談してください。
数字が同じでも、使う条件は別に確認しよう。